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結婚について

先日、私の学校の先生が一人結婚した。その時、授業中の雑談で(と言うと聞こえが良いが私の授業はほとんどが先生との雑談)ベトナムの結婚式や結婚観について先生と話しをした。

聞いて驚いたのが多くの場合ベトナム人は結婚後も役所に届を出しに行かないそうである。「なんで?」と聞くと「あんなものには何の意味も無い。それに届に行けば行ったで係の役人にやれこの書類が不備だとかあの書類が不足しているだとか偉そうに言われるだけだ。だから行かない」と言う事らしい。社会主義政権下で生まれ育った彼等にしても役人の横柄さには耐え難いものがあるらしい。

が、しかしそれにしても日本においては籍を入れる入れないと言う事は結婚式を挙げる挙げないよりも大事な事だと思うが同じ様な文化圏のベトナムが何故と思ったんだが、友達と話しをして以下のような結論に至った。

日本においては結婚後入籍するしないでは、その後に生じる益、不利益が厳然と違う。早い話しが旦那の給料が全然違ってくる。税金、健康保険‥。その他にも入籍していない場合、何年一緒に暮らそうが内縁の妻と言う事で社会的にも行政的にも多くの不利益を被る。

これがベトナムの場合何も無い。届を出そうが出すまいが結婚前と後で何も変わらない。まずベトナムでは夫婦別姓なので名前の問題はない。次にほとんどの場合結婚後も女性は仕事を辞めない。だからベトナム女性は常に経済的に自立している。その分離婚にも至りやすいが「寿退社」と言う発想はない。

税金や健康保険にしても何の変化も無い。多分。だいいち殆どの人間は商売をしているとかでない限り税金を払っていない。以上のような結果「届は必要ない」となる。大事なのは周りに認められ祝福されると言う事である。

日本ではよく新聞などで夫婦別姓がどうだとか女性の自立がどうだとか載っているが「これってベトナムは日本よりも進んでいるって事なの」とか思ったんだが、考えてみると日本が今の様になったのは明治以降の話しで、例えば江戸時代に大工の熊としじみ売りのお米さんが祝言を挙げたときには役所には届けは出さなかったんだろな。

ちなみに届はいつまでも出さない訳ではなく子供が出来たとき出生届と一緒に出すそうです。その方が不愉快な思いをするのが一遍で済むから。

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