先日、ハノイに旅行でやってきた人に「ガイドブックでベトナムが危険地帯に指定されているが、実際のところはどうなの」と聞かれ「えっ!それってサイゴンの事ちゃうの」と問い返すと「ハノイもちゃんと載ってるよ。これ」と差し出されたガイドブックを見ると旧市街が丸々全部危険エリアになっていた。
「これって旧市街全部やん。旧市街のどこが危険なん」と言ってみたものの彼に答えられる訳もなく、一人で「いったい何処が」とつぶやいていた。
とは言ってももちろんハノイが犯罪のまったく無いクリーンな街かと言えばもちろんそうではありません。世界中の他の都市と同様に一通りの犯罪は何でもあります。要は程度の問題です。
そのハノイの犯罪の中でも、気になるものはと言えば麻薬です。特に統計などを見た訳ではありませんが、この三年間を見ても増えてる事はあれ減ってる様子はありません。旧市街には外国人相手にマリファナを売る売人はいくらでもいるし、それなりの場所に行けばヘロインも簡単に手に入ります。
麻薬の売買自体も問題ですが、それ以上の問題は、麻薬中毒の若者が薬代欲しさにやる犯罪です。こういう連中は、すりや物取りの犯行が見つかっても決して逃げたりせず平然と白を切り、へたに追求したりすると逆切れされたりするので、犯行を見つけても、関わりを避けて見て見ぬふりをするのが一般的です。
次に問題なのが、夜間のバイクタクシーやシクロです。あらゆるガイドブックにも載っていますが、旅行者は決して利用しない事。以前、知り合いで長期滞在の日本人女性が、お酒を飲んだ帰りに油断してバイクタクシーに乗ったところ、行き先とは違う露地にどんどん入っていかれ、スピードが落ちたときに飛び降りて逃げて事無きを得た事がありました。
こうして書くと「何だ、やっぱり危険じゃないか」と思うかもしれませんが、上記のような事はどれも避けようと思えば避けられる事柄ばかりです。まず、「ハロー」と下手な英語で話しかけてくるような輩は決して相手にしない。夜間のバイクタクシー、シクロには決して乗らない。市場などの人込みを歩くときは、日本のお祭りの人込みを歩く程度の緊張感と警戒心をいつも持つ事。旅行者相手の強盗などの凶悪犯は、今まで聞いた事はありません。
何だか、危険じゃないと言いながら脅してるようになってしまいましたが、日本にいるときと同程度の緊張感さえ持っていれば問題ありません。私などは逆に、たまに日本に帰ったときに、コンビニなどで夜間たむろしている少年達に出くわした時の方がよほど緊張します。 |