また、寒い寒〜い冬がやって来ました。ベトナムと言うと一般的に亜熱帯の冬も暖かい国と言うイメージがあると思いますし、また、ベトナム中南部についてだけ言えば、そのイメージ通りの気候です。
しかし、北部ベトナムとなると話しは全然違ってきます。「沖縄よりも南にあるいうのに、この寒さはいったい何や。責任者出てこい!」とぼやき漫才の人生行路のように叫びたくなります。
気温的には一番寒くても10度前後にしかなりません。「何や。全然たいしたことないやん」と思われるでしょうが、これが大間違い。日本とは、色々な面で事情が違うので、こんな寒さでも本当に応えます。
まず第一に、冬場の湿度が高いため同じ10度でも体感的には「骨までしみる」と言う言葉がまさにぴったり来ます。
次に、よく日本でも、北国育ちの人間が東京などの都会に出て来たときに、北国では冬の備えが万全で、冬の間は、家の中でも、また町に出ても、いつでも十分に暖が取れる様になっているので「東京の方が、よほど寒く感じる」と聞いた事があります。
それとまったく逆の事がハノイに付いては言えます。冬がいくら寒いと言っても凍死者が出るほど寒いわけではありませんし(稀には、出ますが)、長くても2〜3ヶ月で終わります。また、その期間中でも日差しがあればティーシャツ一枚ですむくらい暖かくなります。
暖冬ともなれば、「寒〜い」と感じる日が一日もないまま、冬が終わる事だってあります。一年を通して考えれば、冬の寒さよりも夏の暑さの方がよほど問題になってくるわけです。だから、ハノイの街も生活習慣も完全に夏型に出来ています。
そして、そんな夏型の街が、冬支度をせず夏の装いのまま冬を迎えるわけです。カフェはオープンカフェのままだし、食堂も、民家でさえも戸口を大きく開け放ったままです。移動はバイク。その上、なんの暖もありません。
ハノイ人の冬支度と言えば、ただただ厚着をするだけです。日差しのある日はシャツ一枚。寒くなると、家の中でもセーターの上にオーバーを着て、さらに毛糸の帽子までかぶります。
以前、日本製の石油ストーブを国営百貨店で売っているのを見かけた事がありましたが、翌年には見なくなりました。彼等には、厚着以外の暖には馴染みがないためなのか、あまり売れなかったみたいですね。
こんな街なので、一旦寒くなったら逃げ場がありません。私は、以前はロシア製の電気コンロを部屋の隅に置いてしのいでいたのですが、最近は危ないので止めてしまいました。だから、今ではほっと出来るのは、シャワーを浴びているときと布団の中だけです。
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