テトはベトナムにおいて一年の中で最大のイベントです。そんな理由で、テト前になるとベトナム中が、そわそわ、うきうきしだします。
12月(陰暦)に入ったあたりから、あちこちの道が明らかに混みはじめ、その後、正月用のお菓子ムット(Mut)が、お菓子屋や食料品店に並びだし、ムットの専門店が街のあちこちで店開きを始めます。
ムットとは色々な野菜や果物を干したお菓子の総称で、ベトナム人にとっては、これがなくては正月は始まりません。新年の挨拶に各家々を訪ねると必ずテーブルの上にはムットの詰め合わせがのっています。
種類は、かぼちゃ、生姜、トマト、蓮の実、なつめやし、落花生、やし、みかん等‥。ただ、個人的な感想を言いますと、どれもさして美味しいものではありません。
次に、お正月飾りの桃、梅の花と金柑の木が売られ始めます。桃や梅は根付きもありますが、多くは適度な長さに切ったものが売られます。金柑の木は根付きで鉢に入れて飾ります。木にはピンポン玉大の橙色の実が沢山なっています。
共に、西湖北西部あたりから市内に入ってきます。西湖北部に行くと各家々の庭先に金柑の木を植えているのを良く見かけます。また、北西部のニャッタン(Nhat
Tan)まで行くと、広大な土地に桃の木がびっしりと植わっています。
車やバイクで直接ここまで買いに来る人もいれば、市内各所にも、年末のひと稼ぎにと、ここから仕入れ路上や臨時の市に売りに来ている人々が沢山いるので、そういう人達から買ったりもします。
さらにまじかになると正月用のバインチュンが街の各所で売られ始めます。バインチュンとは正月のメイン料理で、もち米の中に緑豆のつぶしたもの、豚肉、胡椒を入れ大きな葉で包んで数時間鍋で煮込んで作ります。
ハノイではテトと言えばバインチュンで、テトの間中朝昼晩とこればかり食べ続けます。一口食べる分には美味しいし何の問題もないのですが、テト中となると話しは変わってきます。この時期、殆どの邦人はハノイを脱出しますが、あれはテトから逃げてると言うよりもバインチュンから逃げてるんじゃないかと密かに思っています。
ただ、先日サイゴンから来た人に話しを聞くと、あちらではバインチュンもあるにはあるが、それほどメインではないそうです。それよりもテトと言えばスイカだそうで、テトの度に両手にスイカをさげて(一個は駄目だそうです)知人宅を訪ねてたそうです。ところ変われば‥
ですね。 |