不動産屋

近々店を引っ越そうと思い、この十日間位、色々な物件を見て回っています。最初のうちは張り紙を見て、次に店で取っている新聞の不動産情報を見て、良さそうなのがあると電話をして、直接大家や管理人に会って物件を見ていました。

しかし、一般紙だと情報量に限界があるので途中からは週二回発行されている「ムアバン」と言う新聞を買う事にしました。この新聞、日本名に訳すと「売り買い」と言う実に分かりやすい名前です。

記事のたぐいは一切無く、数行の売買情報が小さな文字でぎっしり載っていて、後は広告だけです。情報の種類は求人、求職、生徒募集、不動産、自動車、バイク、電化製品、家庭用品、事務機器、その他となっており、生徒募集以外は全て売り手側、買い手側共に情報を載せています。

求職情報と言うのは求職中の人間が自分の名前(載せない場合もあります)、性別、年齢、学歴、資格、希望職種などを2,3行にまとめて連絡先と共に載せます。日本では見かけないやり方ですが、ハノイではよく見ます。

話しはそれますが、この新聞の広告で面白いのは「生きた熊の胆汁を売ります」と言うのがあります。日本だと害獣駆除で射殺された熊の胆を売買するくらいだと思うのですが、ベトナムでは熊は殺さず胆汁だけを採取して売ります。

で、店探しですが最近は「ムアバン」で見つけたのにいちいち電話するのも面倒で、不動産屋に頼んで探してもらっています。不動産屋を使うのは今回が始めてなのですが、こちらの要望を伝えるとさすがにたくさんの物件を持っています。

しかし、最初のうち見せられるのは、一応条件に近いのですが、実際のところは価格的にも物件的にも箸にも棒にも引っかからないような屑物件ばかりを何軒も見せられます。それでこちらがいいかげん疲れた頃に状態も価格も手頃な物件のところに連れて行きます。

これまでに散々ひどいのを見せられていたので、その物件が実際以上に良く見えてついつい契約となってしまいます。私の場合、二人で借りようかと思っていたのでその場で契約しなかったのだが、それが無ければきっと契約していたに違いありません。

上記のやり方がハノイの不動産屋の常套手段だと、後から知り合いに聞かされて初めて知りました。こういうのって万国共通なんですかね。私は日本では家探しや店探しをした事が無いので良く知らないのですが。とにかくハノイ人は商売上手です。