マイチャウ
(Mai Chau)


マイチャウはハノイから西に約150kmのところにある白ターイ族の集落です。白ターイはベトナム54民族中のターイ族の一つで、他に黒ターイ族と言うのがここより更に奥に行ったライチャウ省を中心に暮らしています。ターイ族は黒と白の2グループに分かれます。
車に4時間揺られてこの村まで来るとハノイやサイゴンとはまったく違ったベトナムがそこにあります。周囲を山に囲まれた小さな盆地で水稲を作り、機を織り、高床式の住居に住みます。特にこれと言う見所はありませんが、板張りの高床の大広間で寝転がっていると、祖父母の田舎に帰ったような、ほっとさせてくれる雰囲気があります。ただ、最近はキン族の団体客もやって来る事があり、これとかち合ったときには我が身の不運を呪って下さい。
「峠からの景色」
ハノイから6号線を西に行き、ホアビンを過ぎマイチャウに向かう最後の峠を越えるときに見える景色です。下手な写真で、本当の美しさの何分の一も伝えられないのが残念です。この峠の手前までがムオンの世界、峠を越えるとターイの世界が始まります。この峠は結構高く、上で雨に降られてもマイチャウに着くと青空が広がっている、と言う事が良くあります。

「峠から見たマイチャウ」
上記の峠を途中まで下ってくると右の様な景色に出会います。これがマイチャウです。写真の部分は北の端で、左手に見える山の向こうにマイチャウの盆地が広がります。ラック村(ban Lac)もそこにあります。下に見える道を真っ直ぐ行くと中部タインホア省までつながっています。
ツアーのバスも、峠のこの場所には必ず止まり写真を撮らしてくれます。

「ラック村(ban Lac)」
正面に見えるのがバンラック。バンはターイ語で村の意です。観光地としてのマイチャウと言うのは、一般的にこの村の事を指します。村の家は全て民宿を兼ねていて、言えば必ず泊めてくれます。今回訪ねたときには、殆どの家が別棟で水洗トイレとシャワー室(水のみ)を持っていました。宿泊費は食事付きで70,000〜100,000ドンです。別途で民族舞踊も見る事が出来ます。村の女性が恥ずかしそうに踊るのが素朴でいいです。踊りを見終わった後には瓶に入ったお酒をお客皆で竹のストローで飲みます。甘くて美味しいですよ。
右の写真は村の中心にある井戸。左手前の煉瓦の建物は水浴び場です。かつては旅行者もここがシャワー代わりでしたが、今では各戸のシャワー室が使えます。
村の周囲には水田が広がり、村を流れる川には日本のODAで架けられた橋があります。その橋を渡り10分ほど行くと左手の斜面に小さな洞窟があるので、散歩がてらに行ってみるのも良いかもしれません。その他、夏場には村を流れる小川や農業用水路に蛍が飛び、夜空にはプラネタリウムのように満天の星が輝きます。

「お土産」
村の家々は民宿をやりながらお土産も売っています。宿泊客はどうしても村の中心や入り口付近の大きな家に集中するので、それ以外の家ではお土産品が貴重な現金収入になっています。お土産品のメインは何と言ってもターイの織物です。商品は写真のように各家の前で竹竿に架けて並べられていて、土日などで学校が休みのときは子供たちが店番をしています。織物には薄くて柔らかくマフラー代わりになるものから厚手の手の込んだものまで色々ありますし、洋服やかばん、小物入れに加工されたものも置いてます。その他には、籐製の小物入れ、狩猟用のボウガン、今回行ったときにはフモン族(峻険な山に住む少数民族)の織物まで置いていました。年々品数が豊富になって来ています。
各家の高床の下には機織機が置かれていて、実際に村の女性が機を織っているところを見る事も出来ます。